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【移住者インタビュー】自然と近い距離で子育てを

ならはに来たきっかけは?

結婚がきっかけ

千葉県出身で東京の飲食店に勤めていた本多さんが楢葉と出会ったのはパートナーの咲季さんがきっかけでした。咲季さんが楢葉出身だったため、結婚前の2010年夏に楢葉の実家に遊びに来たこともありました。
咲季さんと東京で生活を続ける中で「自然あふれる環境の中で子どもをのびのびと育てたい」「子育てをするなら地方がいい」という想いをぼんやりと抱いていました。当時はまだ楢葉の避難指示が続いていたこともあり、自然豊かな四国や九州での暮らしを漠然と思い描いていました。
明確な答えを見いだせない中で迎えた2018年春。避難指示解除から約2年半が経った楢葉は子育て環境がある程度整ったと判断し、長女を連れて楢葉の咲季さんの実家で生活をすることに決めました。

移住するまでのこと

どこで子育てをするか

子どもが小学生になるまでには地方で暮らしたいと考えていた本多さん。咲季さんの実家周辺に広がる緑豊かな環境が印象に残っていました。しかし、震災によって放射線量の問題や教育環境など、心に残っていたまちは大きく一変。子育てをする上で不安材料となる放射線量などは自分達で調べました。様々な数値を確認したうえで、夫婦で大丈夫だと納得し楢葉での生活を決めました。

住まいは咲季さんの実家があったため、仕事探しが一番の問題でした。東京で働いている時に商工会の方と一緒に仕事をしたという経験もあり、福島県商工会の求人情報が目に留まりました。そして商工会の職員試験を受験し見事に合格。そこから移住への動きを加速させていきました。

実際に暮らしてみてどうか?

自然に囲まれながら

音楽や映画が好きな本多さんですが、東京にいた頃は頻繁に通っていたCDショップや映画館も、現在の生活では身近にありません。好きなことを手軽に楽しめる環境ではなくなりましたが、東京では得られなかった感覚も抱いています。

それは自然との距離感。楢葉では自然の中で生活を送れていると実感します。海で釣りをしたり、家の前の畑に子ども達とヒマワリを植えたりと、手探りで趣味を広げています。
特に小さい頃から好きだった釣りは、東京に出てからほとんどする機会がなかったので、今は没頭して釣りをする時間を持てているそうです。釣りの時に頻繁に会う地域の子どもと、釣れるスポットの情報交換をすることも楽しみの一つです。飲食店で働いていた経験もあるため、釣った魚を捌くのもお手のもの。手際よく捌き、刺身や煮魚、唐揚げなど新鮮な魚の料理を楽しんでいるそうです。

楢葉の魅力は?

自然と一体となった暮らし

山・川・海とあらゆる自然を満喫できる環境に、魅力を感じています。水がキレイなので、粉からうどんをつくるなど自然と一体になった暮らしができる喜びがあります。東京や千葉では味わうことのできなかった環境は、楢葉で住むことの一番の醍醐味です。

TRYしていること・したいこと

好きな音楽や映画の共有

現在は仕事が多忙なうえに、休みの日には子ども達と一緒に遊ぶなど、とにかく時間がないと語る本多さん。そんな多忙な中でも、やってみたいことがあると言います。それは自宅に集いの場をつくることです。義母が家で個展を開いたこともあり、そんな場づくりをしたいと考えていました。現在は、みんなの交流館ならはCANvasのサウンドルームを借り、スクリーンを独り占めしての映画鑑賞を楽しんでいます。その輪を徐々に広げていき、大好きな映画の鑑賞会や音楽を聴くような場を自宅につくることにTRYしたいそうです。

※2021年にインタビューを行った内容を掲載しております。

本多 遼平さん
千葉 → 東京 → 楢葉町
千葉県柏市出身。東京の飲食店に勤め、楢葉出身の咲季さんと結婚。現在は商工会に勤務し、3児の子育てにも精力的に取り組む。休みの日には釣りや畑いじりなど、自然を満喫した生活を送る。